父のその後 11/03
ご無沙汰してます。旭川よりカナダ田中です。
父の検査が昨日、すべて終わり、担当医から最終のお話がありました。
たくさんの方にご心配いただきました。有難うございます。
ブログを通じてその後を報告させてもらいます。
結果から言うと、今後のひとり暮らしはムリ。
先日の脳梗塞が原因で、
①半盲→ 右半分の視野が極端に狭くなってる。
②失語症→ 言葉の引き出しを探せない。理解力が衰えている。
③記憶力の低下→ 僕からみていても明らかで、明らかにひとり暮らしはムリです。
今後は病院の「ソーシャルワーカーさん」と相談のうえ、他の病院への入院。そこでの最長入院期間(3ヶ月)の間に、受け入れてもらえる介護施設を探す。薬による治療を続け、脳内にたくさん潜んでいる「動脈硬化」の予備軍を暴れさせない。との方向性です。
父の脳の左半分は、慢性的に血の巡りが悪いようで、動脈硬化になりやすいのだそうです。
ホントは今日から1泊で父と小樽旅行を計画していたのに、僕らの念願叶わず、とても残念です。もっと早くに行っていればと後悔の念でいっぱいですが、いつか落ち着いたら、車椅子でも行けるところへ連れ出したいです。
啓子は、今、もう父が戻ってくることのないこの家の、ガラクタ処分を始めました。特に調理の出来なかった父が使っていた冷蔵庫は大いに捨て甲斐のあるものばかり(笑)啓子の足もとには、分別された大量のゴミが増え続けています。
僕は、施設を探すことから。
そして、お役所関連、銀行・保険関連、その他諸々の手続きが必要になるコトの確認作業。来るべく厳しい冬に向けた、人が住まないこの家をどうしていくかの模索など。
11/08の朝に大阪へ向けて旭川を離れます。
大阪滞在中は息つく間もないほど連日のスケジュール。その後、11/18にカナダへ帰ります。旭川にいる間に出来る限りのことをしておかないと、近くに住む弟家族に負担をかけてしまいます。
前回のブログで父のことを報告した後、たくさんの方からの励ましをもらいました。そこから分かったことは、ご家族やご本人が似たような境遇で苦しんでいる方もいれば、過去に同じような経験をした方もいる。みんな、それぞれに重たいものを背負いながらも、しっかり前を向いているということ。皆さん、正直にお話ししてくれて、僕を励ましてくれました。この場を借りて御礼申し上げます。
なによりも、いちばん辛い、苦しいのは父本人です。
彼の無念さを思うと言葉も出ません。
でも、今後は症状をきちんと理解しながら、病気と仲良くなることが大切です。そのうえで、本人や家族が笑顔を増やす方法を見つけながら、前を向いて歩いきますね。ロッキーを歩くときと同じように、狭い歩幅で、会話が出来るくらい、ゆっくりのペースで。そしたら、きっと笑顔になれます。皆さんがそうだったように。
父への温かいエール、有難うございました。
皆さんの声が届いたのか、入院したての落ち込みから、明らかに前向きになっている様子が伝わります。