カナダ トレッキング紀行

カナディアンロッキーで日本語ハイキングツアーを主宰する、個人ガイドの田中です。ツアーの様子や日々の遊びの記録。 http://www.ilovewintergreen.com/ お気軽にお問い合わせください

責任の重み

ザックの中身を確認願います

 

ガイド中の田中はザックがデカイです。
嵩が高くて膨らみすぎているので、中身は何だ?とよく聞かれます。

会ったこともない自分なんぞを信頼して、ツアーに参加してくれる人たちが安心できるよう、
ムダになったほうがいいものばかりが入ってます。

14年で1回しか使ったことないもの、20年で一度も使用したことないものもたくさん。
使わないならそれにこしたことはないですよね。

でも、わずかでもリスクがあるのなら、やっぱ毎回持っていったほうが安心。
あ”~、今日も使わずに済んだぁ って言える日々を望んでます。

Webサイトにも掲載できるので、今回はザックの中身を。

まともなガイドなら、あれこれ荷物を増やさず、最低限のもので代用させなきゃならないのでしょうが、いつでも何でも代用できるわけでもないし、運べるものは持参したいのが持論です。

リスクのある屋外ツアーを担当する限り、自分には責任があるのだから。 

 

ファーストエイド用品

使い方はもちろんなんだけど、未使用でも古くなると汚れたり劣化したり、
効果が薄れたりしちゃうんですよね。オフシーズンや普段の点検も必要です。

 

可能性の高いリスクってなんでしょう?
「捻挫」? 「擦り傷・切り傷」? 「靴擦れ」? 「足がつる」? 「鼻血」?
絶えず想定だけはしておかなきゃならないですね。

 

低体温への対応

「低体温症」って書いても、日本の生活圏で身近に感じる人なんていないですよね?(笑)
数千メートル級の山中とか、極地の話? ってのが本音でしょうか。

カナディアンロッキーのハイキングツアー中に可能性が高いのは、「濡れる+冷える」  
気温が低いときの雨と風、湿った雪と強風、空腹や睡眠不足などによる体調不良。 
ここに服装面での不具合が加わると、急速に体温が奪われることになります。
また、ケガした不安から寒さを感じることは、誰もが経験のあることだと思います。


【手袋】
日本で山歩きをする人でも、ゴアテックス製のグローブを常備している人などは稀。
高価すぎてなかなか手が出ないですよね。でも、綿の素材は濡れやすいし乾かない。
冷たい雨のときに、濡れた手袋をしたままでは手が冷えすぎてしまうし。
ロッキーでは、真夏でもそんな雨に当たることも十分あり得ます。
何度も替えてもらえるよう多めに用意してるけど、3人以上だとすぐに不足ですね。
こればっかりは、日本からたくさん準備してきてね! とは言いにくい。
ゲストの皆さんも、可能な範囲でご協力願います。
 

【タープやツェルト】
雨よけ、風よけ、雪よけ。ゆっくりランチを食べてもらいたいから。 
いざというときの避難場所。ガス&バーナーを併用すると、さらに温かい。

 

【ガス&バーナーとお茶セット】
ランチのティータイムに。ハイキング中のまったりする時間に。
温かい飲み物を作るのはもちろん、簡易テントの中で火を熾すと超あったか~! 
冷えた身体を回復させるにはバツグンです。


【ニット帽】
日よけ目的の帽子以外にも必須なのが、このニット帽。頭から熱を逃がしません。
でも、暑い暑い日本で汗をかきながら準備する人にとっては、本当に必要なの?
って感じでイメージ薄いですよね(笑) だから、自分以外の予備として常備してます。
可能な限り、ツアーに参加される人には持参してもらいたいですけど。


【お尻に敷くマット x 人数分
これ、かなりの優れもの! 
地面からの冷えを防ぐだけなのに、かなりあったかいと感じます。

 

暑いときでもケガのときでも

ギンギンに凍らせたペットボトルです。
手首などを捻った際に患部を冷やすことが出来ます。
画像のように最終的には解けてしまうので、必ず冷却スプレーなども携行してるんですが、
暑い日に皆さんのお水がカラになったときなど、多少は役に立つようで。

 

ケガ防止と快適の提供

簡易スパイクは、シーズン初めの残雪や凍結はもちろん、夏場でも重宝します。
滑りやすい急斜面の下りに使用するだけで安心感が激増。怖くないって快適ですよね。

やっぱり虫除けには香取線香! 不快なくランチを食べてもらうため。
現地購入も出来るけど、やっぱ日本製が最強ですわ(笑)




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