8/19 古生代への旅 諒也と美貴子さん
古生代が少し苦手だった諒也だけど、今日の1日で確実に視野と興味の幅を広げてくれたと確信してます。
あの「カナディアンネットワーク」の旧姓・西木戸
(現性 内田智恵)が、旅のすべてを手配。
カルガリー近郊の「ダイナソー州立公園」と、ドラムヘラーにある「ロイヤル・ティレル古生物学博物館」を周り、バンフへ。
ぼくは古生代・カンブリア紀を担当ってことで、カナディアンロッキーでの1日を一緒に遊んでもらいました。
そんなテーマのある旅を求める人は、是非、「カナディアンネットワーク」の旧姓・西木戸へ問い合わせましょー! あ、現性は 内田智恵(うちだともえ)だから間違わないでね。
いつものハイキングとは違って? 少しはガイドらしく見えたかな??(*^^)v
こんばんわ、遥かカナダ(彼方)を "身近なカナダ" に 「カナディアンロッキーの遊び屋&ENJOYアドバイザー」、田中康一(たなか こういち)です。 http://www.ilovewintergreen.com/
古生代を体験する、今日の行程
今日は結果的にこんな行程になりました。
①モレーンレイクにて「頁岩」に触れる
古生代を語る上で欠かせないのが、「バージェス頁岩」 古生代・カンブリア紀の化石が大量に含まれた、生物学の研究対象としてとても重要な地層。 泥状の細かい粒子が水平に堆積して固まり、薄くてはがれやすい層を持った地層が頁岩(けつがん)です。
下車観光地としてあまりにも有名な「モレーンレイク」だけど、今日の目的は「頁岩」を間近で確認してもらうこと。 まぁ、子供の付き添い感が強いお母さんには、バッチリ観光目的もあるんだけどね(^^♪ 今日も美しすぎたー!
②古生代の海中や陸上の移り変わりを知る
レイクルイーズのインフォメーションセンターにて、パネル展示を見てもらいました。
古生代の「カンブリア紀」から「デボン紀」への海中や陸上の生き物の様子など、その変化が図解で解説されている、とても分かりやすいパネル展示です。5.4億年前~3.6億年前まで。
さらに、「キャッスルMt.」の地層と比較させる説明なんかは、かなり興味を引くような心憎い演出(笑) 個人的には大好きだなぁ・・・
古生代が少し苦手だった諒也だけど、「ダンクルオステウス」など認識のある生き物なんかも登場してたので、俄然、滑舌になってくれたよ(*^^)v ぼくも、ようやくひと安心。
③「バージェス動物群」の化石展示にワクワクする
フィールドって町にある「インフォメーションセンター」へ。ここは「バージェス動物群」の、質の高い化石標本が豊富に展示されてるから。
例えば、「アノマロカリス Anomalocaris」 カンブリア紀最大の肉食動物として君臨した、その恐ろしいリング状の「口」の化石。
諒也がいちばん気に入ったのは 「ウィアクシア Wiwaxia」 体の表面に細かい溝が規則正しく並ぶことで、虹色のような彩色だったとも推測されてるらしいです。化石から色まで想像できるのか?? すごーい!
僕が気になったのは、「バージェスソキータ Burgessochaeta」 体に生える「毛の束」までもが化石として残ってる っていう驚き・・・・ 口とか触覚なども。
「バージェス頁岩」ではいちばん最初にみつかったのが、この生き物→ 「マーレラ Marrella」 やっぱり体の表面構造から、虹色の彩色だったと想像されてるらしいです。 でも、わずか3cm くらいと、かなり小さい・・・・
今日のために購入した、この本がとっても役立ちました。日本から運んできてくれた敬大、しほ美さん、ありがとう!
実際にロッキー山中からヘリ輸送された、200Kgもの重さの岩。ここには三葉虫の化石の他、「アノマロカリス」の触手の化石が生々しくてヤバイ!
なぜ、「バージェス頁岩」がスゲーのか??
バージェスの化石がなぜ「世界遺産」にもなり、有名で貴重なのかって言うと、生き物の構造や組織の中で、「そんなバカなーー!! っていうような箇所が、キレイな化石として5億年間も残っていたから。
5億年前の「毛の束」が化石として残るなんて、古代からのタイムカプセルですよー!!
パークス職員の「キャサリンおばさん」 ノンストップの英語で夢中になって説明してくれたよ。苦しかったけど、ありがとうね(笑)
三葉虫は脱皮を繰り返しながら成長するから、「Free Cheek(自在頬)」っていう部分は欠けやすく化石として残らないことが多いらしい。なるほどー、三葉虫の化石を見る際のポイントだね!(*^^)v キャサリンおばさん、ありがとう!
④三葉虫の化石を探すトレッキングへ
最後は4.5時間を費やして、化石探しのトレッキング。このために、しっかり登山用品も揃えてもらいました。お天気が安定しない場所だから、雨具上下も含めて必須項目です。ご協力有難うございました。ちなみに、今回はレンタルも含んでます。
それにしても、やっぱり最初から興味あるヤツは探す視点が違うんだねぇ・・・・ 驚くほどたくさん見つけるんだよねー。
探す姿も絵になるわ。カッコイイ!(笑)
ある程度の化石を見つけると、すべて抱えて、嬉しそうにぼくのところへ持ってきてくれる。 そんなに見つけたのかよーー!!(笑)
化石探しはたっぷり1.5時間! 最後は「諒也コレクション」の撮影で〆!
この「アグノスタス」の化石、かなりデカイんじゃーないの?? 貴重だぜー!
カナダ国旗のサインは、こんな想いを綴ってくれました。
漢字が間違ってることなんかご愛敬(笑)
再訪の気持ちが嬉しいね!
諒也、また必ずおいで! そのときは、もっと急勾配や長距離の登りをこなそう! それまでオレもしっかり体調を整えておくから。
諒也、美貴子さん、有難うございました! とても刺激ある勉強をさせてもらいました。このツアーを依頼してくれた、西木戸、改めてありがとう。
ツアー時間 0700~1730(バンフ発着)
トレッキング時間 1220~1700(ランチは移動の車内で)
最高気温 23度
最低気温 1度
このブログを読んで、高梨夫妻が再訪してくれたり、他の人が興味を持ってくれたら嬉しいな。だから、もっともっとしっかり勉強しておくわ。
和田ちゃんへ
また一緒に化石の勉強をさせてくれ。
今回も長い内容だったけど、諒也と美貴子さんのロッキーでの思い出。そして、西木戸とぼくの貴重なツアー記録。だから、これでいいの。
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