シリーズ③ 僕が売りたいのはハイキングツアーじゃないよ
過去2回の記事で「モノ売り」と「コト売り」の違いを綴ったけど、今日は、僕がハイキングツアーやブログを通じて、「未来のシアワセ」を売りたい っていう具体的なお話を。
ロッキーで感動したり癒されたりするのは当たり前。僕が提供したいのはそんなではなく、もっとその先の未来もその感動が継続されるシアワセのこと。
こんにちわ、『遥かカナダ(彼方)を "身近なカナダ" に』
Wintergreen の田中です。 http://www.ilovewintergreen.com/
夫婦の場合
●例えば、まだお仕事を抱えている「山歩き未経験夫婦」だとして、
非日常の体験(山歩き)を非日常の場所(カナダ)で過ごしてもらったとして、それがいつまでも笑顔で語れる思い出話になるような、とても濃い内容を、僕は提供していきたい。
定年後、ふたりが一緒にいる時間が増えたとき、ハッキリと思い出してもらえるような、そんな強烈な印象の時間を作ってあげたい。
または、定年後の共通の楽しみとして、山歩きを選択してもらえるような、そんな濃い内容を提供したい。
●例えば、毎日の仕事に追われる夫婦だとして、
日常では難しい、お互いの存在感や感謝の気持ちを再確認できる状況を提供していきたい。
会話を交わすような時間も取れないほど、多忙な人たちはとっても多い。だからこそ、夏休みは海外で息抜きしてこようか? ってことになるんだろうけど、山歩きという非日常の体験を通して、お互いの優しさや頼もしさ、弱さ、ぬくもりを再認識できるはず。そして、日常を思い出しながら、もっとパートナーを気遣おうとか、もっとふたりの時間を作る工夫をしようとか、それぞれが考えてくれる状況を作ってくれたら、とっても嬉しいことです。
「記念日」ってあるけど、カナダでの時間を記念日にしてしまえばいい。ふたりの気持ちが再出発する日にしてもらいたい。
リタイヤ後の楽しみを共感しよう、それを今から楽しみにしていよう、考えるとワクワクしてくるね、 などなど。
それが、僕の提供したい「未来のシアワセ売り」
2014年の8月末に遊んでくれた竹下夫妻。
「ふたりの定年後の楽しみとして山歩きを始めよう」って決めたはいいけど、装備をすべて揃えて山歩きを体験したのは、ダンナの聡さんだけ。由美さんはキッカケをつかめない状態。
でも、ロッキーでのハイキングで、ふたりの自然に対する感性はグッと近づいたみたい。ロッキーという背景があったことが第一だけど、僕と交わしたメール、実際に会って一緒に過ごした時間、その後のメールでの付き合いなど、ロッキーというハード面だけでは得られないものを提供する、それがソフトを担う僕の役目です。
今年の7月に遊んでくれた堀夫妻(てっちゃん&未来)
お仕事が超多忙なてっちゃん。カナダ旅行のプランや手配はすべて未来にお任せ。もちろん、最終的にはてっちゃんが効率良く調べて大活躍もしたようだけど。
まだ初日に遊んだだけなのに、ロッキーに大感動したふたり。てっちゃんが未来にしみじみ言ってた。 「未来、ハイキングをしようって言ってくれてホントありがとうね。田中さんを見つけてくれて有難うね」
どちらもとてもいい顔してました。仕事をテキパキこなすてっちゃんにしてみたら、未来の言動を急かしてしまうこともあるはず。それが、このときばかりは、僕のツアーを時間をかけて探し当てた彼女の感性と根気良さに感謝していたのです。僕もとっても嬉しかったワンシーンでした。
次へ続く