5/14 親愛なるかつての山男へ
1ヶ月の滞在を終えた父が帰国しました。
短い時間でも、いつもの彼の場所が空になると妙に寂しいものですね。
親子である限り、誰もが同じ経験を持つのでしょうが、
いつもながら、父の言動のあちこちに自分が否定したい同じ欠点を見出してしまいます。
彼の姿が自分の将来の予告編に思えてしょうがない(笑)
「思考範囲が狭い、口下手、不器用、頑固、心配性」
でも、短所は長所。目線を変えたら言葉が変わり、彼の良いところが浮き出てきました。
「一途、一生懸命、こだわり、慎重」
口下手であまり話をしたがらない父とは会話も少ないのですが、
今回はそれを打破してみようと、昔話を聞いてみました。
祖父のこと、小さいころの暮らし、高校のスキー部だったころのこと、
山歩きに夢中になってたころのこと、などなど。
不思議なものです。懐かしさそうに話す父は、別人のように饒舌でした。
視点を変えて接してみたら、この10年くらい自ら遠ざけてしまった父への距離を
少しだけ縮めることが出来たような気がしました。
親愛なるかつての山男へ
「笑顔と優しさ」はあなたの絶対的な才能です。
あなたを誇りに思います。勇気を出してカナダまで来てくれてありがとう。
長い道中、どうかお気を付けて。