カナダ トレッキング紀行

カナディアンロッキーで日本語ハイキングツアーを主宰する、個人ガイドの田中です。ツアーの様子や日々の遊びの記録。 http://www.ilovewintergreen.com/ お気軽にお問い合わせください

気付かずにごめんなさい! 小が そんなに「大」 だったなんて

2/05、個人ガイドとして再出発した日です。
Wintergreen を始めて17年目を迎えることが出来ました。

今までだったら、ここから、
「おめでとー!」 とか 
「これからもがんばってください」 とか
「皆さんと啓子のお陰です、(デヘヘ)」 って 続くのでしょうが、

今年はそんな気分になれませんわ。
だって、たくさんの方にお詫びしなければだから。


「今までごめんなさい。
小 が そんなに「」だって気付かずに16年も経ってしまったこと」


ゲストの立場で考えたら、16周年だからなに?? って感じだよね。
それって、私たちのカナダ旅行とどう繋がるの?? ってこと。

自分のカラオケに酔いしれてる姿をブログで公開してるみたいなもの。
完全に、「オレが(我)、オレが(我)」になってるだけ。

そんなことよりも、ゲストの不安や不具合を感じることのほうがよほど大切。
「自分視点」 ではなく、常に「ゲスト視点」


10月の日本帰省の際に、過去ゲストの方と再会したんだけど、
彼女が言ったことは衝撃でした。

じつは、本気でキャンセルするつもりだったんです。
友だちが予約してくれた後も、心配で心配で。

だから悩んで悩んで。

トイレが近い私にとって、ロッキーのハイキングは大問題!
だって、トイレがほとんどない、隠れて外でしたことなんてない、
もしも他のお客さんも一緒だったら、紙はどうするの? クマは来ないの??

そんなんでハイキングを楽しむなんて出来ない、
ロッキーが北海道より雄大だとか、そんなことはカンケーなし。

私にはト・イ・レ がぁ・・・・・・



あけみんへ(あ、明美さん のことね)

気付かずにごめんなさい! <(_ _)>
小のことが そんなに「大」 だったなんて・・・


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(画像と本文は無カンケーですから)



ロッキーが日常になった自分には当たり前のことでも、
日本から来てくれる皆さんには、大きな不安やギモンとなって、
それが膨らみ続けた状態で成田に向かうんだろうなぁ。

そして、戸惑いながら、気弱になりながらロッキーで過ごしていく。

そんなことには気付かず、
「いっぱい楽しんでくれてめでたし、メデタシ! 次はいつ来てくれるのかな?」

すっかり自己満足しちゃってた自分でしたよ。

そんな思いで過去ブログや画像を見ていくと、ゲストの皆さんからの、
何気ない(と勝手に思い込んでいた)声が聞こえてきました。 

ぜんぶ、「不」の声です。

トイレの不安、服装の不安、歩けるかどうかの不安、
お天気の不安、英語の不安、習慣や考え方の違いによる不安、

そして、そこに気付いてくれなかったガイドへの「不満」も??

16年も気付かずにいたとは、マジで情けないよなぁ・・・・
いや、実際にはWintergreen を始める以前からガイドしてるから、26年か。


オレが(我)、オレが(我) ではなくて、

「みんなが、みんなが」

でも、それを真剣に考えることで、「これからどうすべきなのか?」 
ってことが おのずと見えてくるもんです。 

その第一歩が新しいホームページ。

皆さんの「不」に気付ける思考と行動と工夫をしていく。
そこから信頼関係を築けていければ、相手もハッピーになってくれるはず。
また帰って来てくれるはず。

最終的には人と人との繋がりなんだから。

ガイドとしてだけでなく、
日常から「相手視点」で考える努力をすることが不可欠ですわ。


リニューアルしたホームページのイラストを担当してくれたのが ゆかり。

彼女が今後の田中の背中を押すべく、
こんなステキなイラストを描いてくれました。
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ゆかり、ありがとう。